その寂しさを冬夜くんにぶつけてもどうにもならない。
もし、私との時間を増やして冬夜くんが自分の進みたい道に進めなくなったら、私はきっと後悔する。
そんな後悔を背負いたくないし、冬夜くんの進むべき道を妨げたくない。
「俺は...友理奈に我慢させてばかりだね。ごめんね?」
「そんなことない!私は冬夜くんとこうやって出かけられるだけで嬉しいんだよ?」
何気ない日常で構わない。
ささいな幸せだろうと、ちっぽけな幸せだろうと、一緒に過ごせることが嬉しい。
冬夜くんと一緒に暮らしている時点で私はどの女の子より恵まれているんだから。
それ以上の幸せを願ったら、贅沢すぎるでしょう?