出てきたのは....長財布だった。



「この長財布.....」



「友理奈ちゃんの好きなブランドでしょ?」



そう、この長財布についているマークは私の憧れているブランドの証。



女の子に人気のブランドだけど、高いからなかなか買えない。



「どうして、そのことを....」



このブランドが好きなことは、美織さん達に言ったことないはずなのに。



「ふふっ。私達はちゃんと友理奈ちゃんのこと見てるんだから、分かるわよ」



「美織さん、和臣さん.....ありがとうございます」



2人は私を引き取ってくれていた時から、ずっと見守ってくれていたんだ。



私が自分から言わなくても気づいて先回りして行動してくれる。