「驚いた顔してどうしたの。誕生日なんだからプレゼントあって当然でしょ?」
目を丸くしていると、そう冬夜くんが言った。
どうしてみんな当然のようにプレゼントを用意してくれるの?
みんなは....優しすぎるんだ。
当たり前にあるから、その優しさに幾度となく甘えてしまう。
人に甘えたな駄目人間にはなりたくないのに。
いつもみんなが私を甘やかす環境にしてくれるから。
「じゃあ、まずは僕達からのプレゼントだね」
「えぇ。これは私と主人からのプレゼントよ。受け取って?」
綺麗に包装された高級そうな箱を渡された。
「.....開けてもいいですか?」
「もちろん。開けてごらん」
綺麗に包まれた包装紙をなるべく汚くならないように開ける。