喉に流し込むと、甘い林檎の味がした。



「じゃあみんな食べましょうか」



美織さんの言葉で、一斉に食卓に並んでる料理に手を伸ばす。



「いただきます」



私も目の前に並んでいる料理をとって、いただく。



「.....!!」



食べた瞬間、ふわっとした優しい味が口中に広がる。



「友理奈ちゃん、どう?」



「とってもおいしいです!」



心の奥に広がる温かい味がする。



食べたら美織さんとヨネさんの愛情が伝わってくるような。



「それなら、よかったわ。いっぱいあるからたくさん食べてね」



とまっていた涙がまた溢れそうだ。



人の温かさってどうしてこんなにも染みるんだろう....。