「友理奈、誕生日なんだから気にしなくていいんだよ」
「....冬夜くん」
制服姿のままの冬夜くんは先に座っていた。
マジマジと正面から見ることないから、改めて見たかもしれない、冬夜くんの制服姿。
やっぱりカッコいい。
ありきたりな感想しか出てこないけど、カッコいいんだもん。
「今日は友理奈が主役なんだから、遠慮するな」
「....うん!」
1年に一度しかない自分が主役になる日。
今日だけは私が世界一幸せだって言ってもいいよね?
「冬夜の言う通りよ。遠慮しないで、座ってちょうだい」
促されて装飾された椅子に座る。
目の前には私の好物で作られた豪華な料理の数々。



