重厚な扉を開ける。
「ただいま〜」
「「「お帰りなさいませ、友理奈お嬢様」」」
いつものようにメイドさんと執事さんがお出迎えしてくれる。
「友理奈様、パーティーの準備ができておりますのでどうぞこちらへ」
リビングに通されて、扉を開けると───
パンッ パンッとすごい音がして目の前で何かが弾けた。
「.......⁉︎」
一瞬の出来事すぎて声が出ないけど、いきなりの音にビクッとなった。
「「「誕生日おめでとう!!友理奈ちゃん」」」
中にはとびきりの笑顔で待ってくれていた美織さん、和臣さん、冬夜くん、ヨネさん、使用人の人達。
みんな手にはクラッカーをもっていた。



