「友理奈」



校庭を出て、最寄駅に向かおうという時に声をかけられた。



「えっ、冬夜くん⁉︎」



私に声をかけたのはまさかの冬夜くんだった。



意外な人物すぎてびっくりしてしまった。



「今から帰りだろ?一緒に帰ろう」



「冬夜くん、今日は何もないの?」



3年生であり、生徒会でもある冬夜くんは何かと忙しい。



私の方が早く終わって1人で帰ることが多くて、なかなか一緒には帰れないんだけど....。



「あぁ。....嫌?」



「ううん!全然嫌じゃない!むしろ嬉しい!」



まさか冬夜くんと一緒に帰れる日がこんなに早く来るなんて思わなかったから。



1年生の私と3年生の私ではすれ違うことの方が多い。