【完】BLACK LOVER~甘くて危険な彼の溺愛~




彼が泣いている最大の要因は自分のシュートが入らなかったことでチームが負けてしまったこと。



誰だって自分のミスで試合を終わらせたくないもんね。



私だったら申し訳なくて、顔も合わせられないかもしれない。



「決められなかったのは悔しいと思う。でも、最後を託されて挑戦したことを誇っていいんじゃないかな?」



最後を託されたのはそれほど羽柴くんがみんなに信頼されてるから。



「.......」



「あの時に誰かにパスする選択肢だってあったと思う。それでも挑戦した羽柴くんの姿は素敵だったよ?」



無理だと思えば、誰かにパスして任せればいい。



それをしなかったのは自分で決めるという強い意志があったから、だよね。