スマホも見つかったことだし、急いで戻ろう。
そう思って体育館を出て渡り廊下を歩いていると、誰かの声が聞こえた。
声というか、音のようなものが聞こえる。
音のした方へ自然と足は向かう。
歩いてすぐ音の正体がわかった。
「....羽柴くん」
木にもたれかかりながら、泣いている羽柴くんの姿。
「....三笠⁉︎なんでこんなところにいるんだ⁉︎」
人がいるとは思わなかったのか、かなり驚いているみたい。
「私は忘れ物をして、偶然通りかかって....」
「....はぁー。こんなとこ見られるなんて情けねぇ」
私に泣いているところを見られるのが嫌らしく、手で覆って泣き顔を隠している。



