残り1秒。
パスを受け取った冬夜くんは、素早くシュートの体勢へ。
残り0.5秒。
声には出せないから、心の中で祈る。
〝冬夜くん、頑張れ!〟
願いを込めて両手をギュッと握った。
素早くセットしたフォームから、ボールは放たれた。
冬夜くんがシュートした瞬間にピピーッと試合終了のホイッスルは鳴り響いた。
放たれたシュートの結末をみんな固唾を飲んで見守っていた。
入ったら逆転勝利、外れたら負け。
華麗なフォームから放たれたシュートは、綺麗な弧を描いて音もなく
......静かにゴールに入った。
一瞬の静けさの後に、地響きのような歓声が体育館中に響いた。



