後の２年間、俺はいないからどうしようもすることができない。
だから１年の間でできるだけ友理奈に近づく男を減らすようにしてきたつもり。
きっと知らないだろうが、友理奈は確実にモテている。
それでも今まで誰とも付き合ったことがないのは、俺がそうさせないように裏で色々とやってきたから。
だから友理奈は男に免疫がない。
免疫がないから警戒するということを知らない。
「最初は俺でさえ友理奈ちゃんに近づくのが許されなかったからね。本当にすごい独占欲だよ」
「うるさい。お前みたいな奴を友理奈に会わせたら害悪しかないだろ」
「ひどいな！」
べつに信頼なんかしてないけど、腐れ縁だからコイツは俺の心理を理解しているのだという確信はある。
