「ねぇねぇ、綾那ちゃん」

「ん?」

「本当のとこさ、つっちーとどうなの?
本当になんもないの?」

「え、うん
全然普通に友達だけど…なんで?」

「だってつっちーが女子と2人で登校なんて絶対今までじゃありえなかったし、2人で遊びに行くとかもありえなかったし、そもそも話してる時点で驚きでしかないんだけど!
ってかつっちーとまともに話してるの、俺だけだと思ってたし」


…いや、別に
慧ともまともには話してはいないと思うけど…
まぁでも、仲良くしてるのは確かに慧だけだね。


「だから本当は2人付き合ってんのかなーって思って」

「え、いやいや
付き合うって、私まだこの学校きて1週間もたってないんだけど?」

「でもその割にはもう一樹と出かけてるし!」

「…ってか、どこで見たの?それ」

「え?いや
俺が実際見たわけではないんだよね」

「…はい?え、どういうこと?」

「なんか誰かから写真が回ってきたんだよー
まぁ俺に連絡してきたのは俺の友達だけど、その俺の友達も他のやつから回ってきたって言ってたし」


慧はそう言ってスマホをいじって、私に画面を見せた。


「これ一樹の彼女?って聞かれたから」


その画面に写っていたのはいたのは、どう見ても昨日の私と一樹だった。
これは…駅?あ、ファミレスに向かうところか…