あーだこーだ話してるうちに、私たちはあっという間に学校についた。


「あ、そうだ
今日も俺んちきて飯炊いて」

「はぁー?またおばさんいないの?」

「大抵仕事で遅い。んで朝母さん寝坊してたから炊いとけって」

「んもー…」


おばさん、頼むなら
どうか先にやり方教えてあげてくれませんかね!?


「アイスを用意しといてやる」

「…仕方ないなぁ。
んじゃ帰ったらすぐ行くから、家にいてよ?」

「はいはい」


そんな会話をしながら教室に着くと


「あ!!つっちー!!綾那ちゃん!!」


なんか、慧がでかい声で私たちを呼んだ。


「…うるせぇ」

「朝からなに…」


でかい声で呼ばれてもペースをあげるわけでもなく、私たちは席へとついた。


「お前ら昨日2人で出かけてたろ!!」

「あー…」


そういえば、朝は気を付けてたけど
帰りはそんなんすっかり忘れて普通にご飯も食べてプリクラまで撮りに行ってしまった…

どこで見られたんだ…


「それがなに」

「つっちー付き合ってんの!?」

「なんでそうなるんだよ。
ただ遊んでただけだろが」

「・・・マジなんだな!?」

「マジマジ。大マジ」


慧は一樹のその返答を聞いて、「はぁー…」と深い深いため息をついた。


「…よかったー」