「やっほー
開いてたから勝手に入ってきたよー」

「……お前、またそんな格好してんのかよ」


そんな話をしていたら、さっきとは違って
長くてキレイな髪の毛をひとつに結び、ラフなTシャツと短い短いスウェット生地のショーパンを履いてキレイで細い脚をがっつり露出した綾那ちゃんが登場した。


「え、いいじゃん」

「慧だって男なんだからそういう格好は控えろよ」

「……なんか一樹、お父さんみたいなこと言ってんね」

「はぁ?」


お、親父!?た、確かに…
綾那ちゃんは母で、つっちーは父…って、絶妙にバランス取れてんじゃねぇか!!


「あ、アイス取るから―」


そういって綾那ちゃんが冷蔵庫に近づいている間に

「おい、つっちー!」

「…今度はなんだよ」


小声で、つっちーを呼んだ。


「いつもああいう格好してる綾那ちゃんとあってんのか、お前は!」

「や、別にいつもじゃねぇけど」

「でも見たことあるのかよ!」

「…あるけど、なんだよ」

「…なんだよ!ずりぃな!!」


なんなんだあの綾那ちゃん!!
可愛すぎるし、なんか無防備すぎじゃね!?

なんか、エロっ…「おい」


…なんて見てたら、つっちーに頭を殴られた。


「いってー…」

「お前何しに来てんだよ」

「…俺は男なんだ!そういう目で見ちゃうだろ!」

「……綾那」

「んー?」

「慧がお前のことエロい目で見てる」

「えっ!?」

「ちょ、なに言ってんだよ!!」

「本当のことだろ」


アイスを持ってこっちにきた綾那ちゃんは
俺になんか冷ややかな目を向けて

さっと、つっちーの隣に座った。


「な、綾那ちゃん違うってー!!」