私が カンナさんの存在に 気付いたのは

付き合い始めて 2ヵ月くらい 経った頃だった。


それまで 奏斗との 付き合いは 順調だった。


夜 会って 食事をして。

軽く お酒を飲んだり。


休日に 2人で 出かけて。

映画を見たり ドライブしたり。


初めて キスしたのは 3回目のデート。

私を 送ってくれた 帰り道。


初めて 奏斗と 朝を 迎えたのは

付き合って まもなく 1ヵ月になる頃。


奏斗は 優しく 丁寧に

私を 抱いてくれた。


私は 奏斗に 不満なんて なかったし。

幸せ過ぎて 怖いくらいの 毎日だった。