記憶シュレッダー

視線を移動させていくと、そこにあったのはあのシュレッダーだ。


部屋を出る時にちゃんと布をかけ直したけれど、その存在感は異様なほどだった。


シュレッダーから感じる存在感に恐怖心を感じながらも、近づいて行く。


しゃがみ込み、布を引く。


この前見たシュレッダーと変わらないものがそこにある。


「嫌なものは……消す?」


ふと、言葉が蘇ってきた。


どこから聞こえてきたかわからない言葉なのに、なぜかこのシュレッダーの言葉なのだと瞬時に理解した。


あたしはそっとシュレッダーに手を伸ばす。


触れちゃいけない!


そんな風に警告を鳴らす自分がいる。