記憶シュレッダー

☆☆☆

そんなあたしの気持ちが伝わったのか、病院へ伯母さんと2人で病院へ行って20分ほど経過したとき、祖父が微かに目を開けたのだ。


「お祖父ちゃん!?」


思わずベッドにすがりつき、名前を呼ぶ。


お祖父ちゃんはあたしの声に反応するように薄目を開けた。


「敦子……」


それは声になっていなかった。


けれど、確かにお祖父ちゃんの口はあたしの名前に動いたのだ。


それを見た瞬間熱いものがこみ上げてきて涙があふれた。


あたしはお祖父ちゃんの手を握り締めて「そうだよ、敦子だよ!」と、返事をする。


その間に伯母さんが担当医を呼びに行ってくれた。