記憶シュレッダー

今回は判定試験だから大丈夫だけれど、本番でも同じように問題が解けない可能性だってゼロじゃない。


それこそ、祖父の容態が悪化したりしていて、影響がでるかもしれない。


でも、そんなことを言っていちゃいけないんだ。


どんなことがあっても、受験はみんな平等に行われる。


あたし1人をひいきすることなんてないんだから、自分が強くならなきゃいけないんだ。


受験はメンタルとの戦いだと、先生も言っていたけれどその通りだ。


「今日も病院へ行くの?」


由香里からの質問にあたしは頷いた。


「もちろんだよ」


お祖父ちゃんが目を覚ました時、隣にいてあげたい。


今はその気持ちが強かったのだった。