記憶シュレッダー

女の子の後ろからジリジリと近づいて行く。


もしかしたら、他の子供たちに見つかってしまうかもしれないという気持ちもあった。


だけどもう我慢できなかった。


ここまで来て、引き返す気もなかった。


あたしは勢いよく女の子に飛びかかると、その口にガムテープを巻きつけた。


女の子は悲鳴を上げることもなく、その場に倒れ込む。


咄嗟に顔を見られないよう、うつむいた。


そうしながらも新たにガムテープをちぎると、馬乗りになって女の子の口に張り付けた。


女の子の顔は真っ青で恐怖で体がすくんだように動かなくなっていた。


もう、さっきみたいにうるさく話すことも、笑うこともできなくなってしまった。


それを見ると途端に楽しい気分になった。


あたしの気分を害していたものがひとつなくなったのだから。