記憶シュレッダー

少し進めばもうはしゃぎ声が聞こえてきた。


幸いにも周囲には人の気配も感じられず、行きかう車もない。


やるなら今しかなかった。


そっと公園に近づくと、さっきいた3人のうち、1人が数を数えているのが見えた。


どうやらかくれんぼでもしているようだ。


他の2人はどこに隠れているのか、ここからじゃ姿は見えなかった。


鬼になっているのは女の子だ。


「ごーお、ろーく、なーな」


と、やけにゆっくり数を数えている。


あたしは足音を立てないよう公園に入った。


女の子はまだ目を閉じて数え続ける。


あたしはバッグの中から手袋を取り出して装着し、ガムテープも取り出した。