記憶シュレッダー

☆☆☆

それから家まで、どうやって戻ってきたのかわからなかった。


気がついたらベッドでうつぶせになって、泣いていた。


先生はあたしの味方だと思っていた。


それなのに、あんな風に言われるなんて……!


きっと、先生は味方だからこそ、ああ言ったのだ。


今から希望校を変更すれば確実に合格することができるから。


そうした方が、祖父への負担も少なくなるとわかっていたから。


でも、この時のあたしにはそんなことを考える余裕はなかった。


先生へ対する憤りを強く感じて、それを制御することができなかった。


外から子供たちの声が聞こえてきて両耳をふさぐ。


うるさいうるさいうるさいうるさい!!


普段は気にならない声が癪に障る。


話し声も笑い声も、どうして子供はあんなに大きな声を出さないと気が済まないんだろう。