記憶シュレッダー

「あ、あたしじゃ合格できないってことですか?」


声が震えた。


自分の感情をどうにか押し込めようとするのに、難しかった。


「正直、今の成績じゃ難しいと思う。大川が頑張っているのはわかるけど――」


先生がすべてを言う前に、あたしは勢いよく立ちあがっていた。


椅子が後ろに倒れ、ガタンッ! と、大きな音を響かせる。


「大川?」


「あ、あたしはもっと頑張ります! テキストだって全部やり直して、頭に入れました! 塾なんて行かなくたって、勉強はできます!」


あたしは早口に言い、教室から逃げ出してしまったのだ……。