「お祖父ちゃんお願い助けて!」


「そんなに泣いてどうした?」


お祖父ちゃんの弱々しい声に胸が痛くなった。


こんなに弱っているなんて知らなかったなんて!


記憶を消してしまっていたなんて!


自分自身の行動が信じられなかった。


過去に戻ることができるなら、シュレッダーを使うことを止めたいとさえ思う。


「あのシュレッダーは一体なんなの!?」


あたしの質問に、お祖父ちゃんは一瞬大きく目を見開いた。


それからため息を吐き出す。


「そうか……やっぱり使ってしまったか……」


お祖父ちゃんはそう呟き、シュレッダーを購入したときの話を聞かせてくれた。