小さな出来事を次から次へと書きだしていく。
その間由香里は呼吸を止め、一心不乱にペンを走らせるのだ。
「ちょっと由香里、なにしてるの?」
恐怖心を覚えたのか、蒔絵が青ざめて由香里を止める。
しかし、由香里はそんな蒔絵を突き飛ばしたのだ。
蒔絵はその場に尻もちをついてしまった。
「蒔絵大丈夫?」
「う、うん……」
あたしと蒔絵が混乱している間に、由香里はその紙をまたシュレッダーにかけてしまった。
紙が裁断されるのをほほ笑みながら見つめ、「消えろ消えろ消えろ消えろ」と呟くのが聞こえてきた。
すべてが裁断されるころには由香里は口の端からヨダレを垂らしていたのだ。
「や、ヤバイよこれ!」
蒔絵がどうにか立ち上がり、シュレッダーに布をかけた。
「なにすんの! まだ使いたいのに!」
由香里が絶叫してシュレッダーにすがりつこうとする。
あたしと蒔絵は慌てて由香里の体を抱きとめた。
その間由香里は呼吸を止め、一心不乱にペンを走らせるのだ。
「ちょっと由香里、なにしてるの?」
恐怖心を覚えたのか、蒔絵が青ざめて由香里を止める。
しかし、由香里はそんな蒔絵を突き飛ばしたのだ。
蒔絵はその場に尻もちをついてしまった。
「蒔絵大丈夫?」
「う、うん……」
あたしと蒔絵が混乱している間に、由香里はその紙をまたシュレッダーにかけてしまった。
紙が裁断されるのをほほ笑みながら見つめ、「消えろ消えろ消えろ消えろ」と呟くのが聞こえてきた。
すべてが裁断されるころには由香里は口の端からヨダレを垂らしていたのだ。
「や、ヤバイよこれ!」
蒔絵がどうにか立ち上がり、シュレッダーに布をかけた。
「なにすんの! まだ使いたいのに!」
由香里が絶叫してシュレッダーにすがりつこうとする。
あたしと蒔絵は慌てて由香里の体を抱きとめた。



