記憶シュレッダー

「それなら、そのシュレッダーがどんなものなのか調べてみない?」


そう言ったのは由香里だった。


さっきまで唖然とした表情だが、まだあのシュレッダーを使うことに肯定的なのかもしれない。


「調べるって言っても、お祖父ちゃんの持ち物だからわからないよ?」


祖父がいつあのシュレッダーを手に入れたのかもわからないのだ。


「聞きに行ってみればいいじゃん!」


「聞きに行くって、病院に?」


蒔絵の問いかけに由香里は頷く。


その会話の中でふと最近病院に行っていないことを思い出した。


色々なことが立て続けに起こったせいだったけれど、そろそろ顔を出したほうがいいかもしれない。


友達を連れていけば、お祖父ちゃんもきっと喜んでくれる。


「わかった。それなら病院へ行ってみようか」


「その前に、もう一度シュレッダーを見てみたいんだけど」


由香里の申し出にあたしは顔をしかめてしまった。


「また使ってみるつもりなの?」