記憶シュレッダー

蒔絵はノートの切れ端を見せてきた。


そこには確かにURLが書かれている。


「それで確認してみたら……」


スマホ画面に視線を戻すと、そこには悪口が五万と記入されているのがわかった。


《匿名希望:ブスの蒔絵ちょうしに乗っててうざい!》


《名無し:わかる! 自分のこと美人だって思いこんでるよね》


《匿名希望:でもあいつレズじゃん? どれだけ告白されても全部断ってるし》


《名無し:なにそれキモ!》


《名無し:男子もいいかげん気がつけばいいのにね、あいつの本性に!》


「なにこれ、ひどい!」


どれもこれも蒔絵を中傷するものばかりだ。


「だよね……さすがに落ち込んじゃった」


「こんなの見るのやめなよ。名前を伏せて中傷するなんて許せない!」


あたしが怒ると蒔絵は安心したようにほほ笑んだ。