記憶シュレッダー

☆☆☆

いつもより早く到着した教室に浩太の姿はまだなかった。


家まで行った方がよかったかもしれない。


焦る気持ちで浩太を待っていた時だった、先に登校してきたのは蒔絵だった。


しかし、いつもの蒔絵とはどこか違い、あたしの顔を見るなり駆け寄ってきたのだ。


「敦子~!」


蒔絵の目には涙が浮かんでいて「どうしたの?」と、質問をする。


サバサバした性格をしている蒔絵が泣くのは珍しいことだった。


周りからどんなことを言われても自分を貫くのが蒔絵の性格だ。


「ひどいんだよ……」


蒔絵はそう言ってスマホを取り出し、あたしに見せてきた。


画面には学校の裏掲示板が表示されている。


それを見た瞬間あたしは顔をしかめた。


「蒔絵、こんなの見てるの?」


「昨日ロッカーにこのサイトのURLが入れられてたの」