記憶シュレッダー

☆☆☆

「敦子、お前大丈夫なのかよ!?」


招き入れた瞬間浩太が焦った様子で聞いてきた。


あたしはそんな浩太を見て瞬きを繰り返す。


「大丈夫ってなにが? どうしてそんなに焦ってるの?」


「は? お前、夜道で襲われそうになったんだろ?」


「襲われそうになった? あたしが?」


あたしは浩太の言葉にどんどん混乱していく。


「とにかく上がってよ」


浩太をリビングに通し、詰めたい麦茶を出す。


浩太はそれを一気に飲み干した。


「刃物を持った男に追いかけられたんだって、言ってただろ?」


浩太の言葉にあたしはますますわけがわからなくなった。


「誰か、他の人と勘違いしてるんじゃない?」


「そんなワケないだろ!? 警察も来て、大変だったって言っただろうが」


「そんな怒らないでよ。本当になんのことかわからないんだから」


慌ててそう言うと浩太が目を見開いた。