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音宮のおじさんが眠る病室での話が終わった後。

『なずなの様子でも見に行こうか』と、菩提さんの後に着いていき、階段ワンフロア分を降りる。



なずなの病室は、ナースステーションの側にある個室だった。



なずな…どうしてるんだろう。

意識は戻ったのだろうか。



大丈夫だとわかってるのに、緊張で胸がドキドキしてしまう。



だから、意識が戻ったと聞かされた時は、思わず病室へ駆け込んでしまった。

その寝かされているベッドに駆け寄る。



なずなの目は、開いていた。

顔色悪いけど、ちゃんと俺のことを見ている。



すると、急にホッとしてしまって、思わず涙が出てしまった。



『よかった…本当に、よかった…』



涙が出てしまった俺を、なずなは呆れた目で見てたと思うけど。

でも、本当に安心したんだ。



俺なんかのために、死なないでくれて本当に良かった。



なずなは目は醒めても、うつらうつらとしており。

言葉を発することはなかった。

目が覚めたとはいえ、ちゃんとした回復には至ってないか。