ふと久遠くんの姿を探して見ると、


あれいない?

キャプテンなのに
いないなんてことあるのかな。


「ほのちゃん。
久遠くんってどこにいるかわかる?」


「あそこにいるよ。」


ほのちゃんが指差したのは人だかり。
女の子ばっかり集まってるけど。


「え?あそこに?」


「うん。人がいすぎてわかりづらいけど、ほらあの真ん中に。」


「ほんとだ…」


よく見てみると大勢の女の子の中心に
久遠くんがいた。



「久遠くんってやっぱりモテるんだね」


「試合も始まってないのにさすがだよね。小春もほら、いってきなよ。」


「…うん。行ってくるっ。」


はちみつレモンとタオルを持って
久遠くんのもとへ向かった。