カチャ 「二人とも紅茶で良かった?」 部屋に入ってきたのは私のお母さん。 「うん。ありがとう。」 「お邪魔してます。 これ良かったら…… うちの近くに最近できたお店のなんですけど。」 そういってほのちゃんが差し出したのはバームクーヘン。 「あら、わざわざいいのに~。 ありがとう。すぐ持ってくるわね。」 ぱたぱたとスリッパの音を鳴らしながら お母さんはキッチンに戻って行った。