ぜんぶ、しらないふり。






「離してやれ八樹」

「えー」

「用件話す前に昼休み終わっちゃうだろーが。涼風さん、多分お昼まだ食ってないと思うし、手短に終わらせよう」




片岡くんと一緒に来たのか、いつのまにかそばに来ていた会長の北村くんが言う。

片岡くんはしぶしぶながらも、ようやく私を完全に開放してくれた。





「ごめんね涼風さん。来てくれてありがと」

「…いえ。それより、用件ってなんですか?」




北村くんと日野くん、それから片岡くん。


今日も全員顔面レベルが高すぎる。

そして、お昼休みの生徒会室で、そんなイケメン揃いの生徒会メンバーに囲まれている私はいったいなんなんだ。


用件ってなんだろう。
なんて、その疑問はすぐに解消されることになる。



「単刀直入に言うけど」



片岡くんの瞳に捕まった。






「───生徒会入れよ、ケートちゃん」