帰宅するべく、ガタ…と音を立てて掃除ロッカーを開けた時。


――ガラッ



「…え」
「…は」




同時に、生徒会室のドアが再び開き、そこにいた人物と───バッチリ、目が合った。




「……」

「……」

「…えー、と、サヨーナラ」

「いやいや」

「心配しなくても何も見てないし聞いていません」

「見た奴が言う台詞だよなそれ」

「ははは」

「ははは」

「…えっと、では私はこれで」

「うん、涼風さん───ちょっと話そっか」





────それで、話は冒頭に戻るのである。