ぜんぶ、しらないふり。






…みんな、この男が本当は爽やかじゃないってしったらどうなるんだろうなぁ。

顔が良ければ腹黒でもちやほやされるのかな。

女の子の泣き顔が見たいとかいうきもちわるい人なのにな。



ちらり、隣をあるく片岡くんに目を向けると、運悪く目が合ってしまった。



「あ?なんだよその顔は」

「別に元からこういう顔ですが」

「おまえ、かわいくねーわホント」




はっ と息を吐かれる。


…なんだろう、その……なんでも馬鹿にする感じはどうにかならないのかなぁ。

そんなことを考えていると、あっという間に昇降口についた。