ぜんぶ、しらないふり。





───と言った感じで、とにかく“めんどくさい”が重なって最悪だったのだ。




1日、ちゃんと言うことを聞いた。

もとはと言えば自力で起きなかった彼が悪いのに、デコピンごときで「責任取って言うこと聞け」などと言われ、よく忠実に守れたものだ。

私はえらい。すごい。




「明日からは必要以上に絡んでこないで」

「友達になったのに?」

「…友達になったのはめんどくさかったからだってば。…もう、片岡くんの普通を押し付けてこないで」



たしかに友達にはなったけれど、それもまた無理やりだ。私の意志じゃない。



「仲良くしよーね」――そう言ったのはきみだ。

「俺は涼風さんの泣いた顔に興味ある」――そういったのも、きみだ。



ぜんぶぜんぶ、片岡くんの一方通行。

私はぜんぶ、“面倒だから”――ただそれだけの理由で頷いた。