「やっぱ彼女じゃないの?」
「あの子、マジでなんなの?誰?」
「今まで一緒に居たとこなんか見たことないよね」
「どういうつもりなのかな。好きとかじゃないくせに」
こそこそと聞こえる会話は、今朝耳にしたものよりも少し棘がある。
……好きとかじゃないくせに、か。
その通りだ。
好きでもないし、今まで一緒に居たこともない。
だけどとあるきっかけで一週間前から生徒会の書記の男と一緒に住むことになって、今朝何故か“今日一日片岡くんの言うことを聞く”ことになってしまって、笑顔の圧をかけられているんです、
───なんてことはもちろん、言えるわけもないわけで。
仕方なくお昼は生徒会メンバーと私とメイナの5人で食べることになった。
北村くんと日野くんとは自己紹介を交わし、他愛もない会話をする。
様子を見る限り、私と一緒に住んでることは言っていないみたいだったけれど、それでも気が気ではなかった。



