同居が始まって1週間。
毎朝彼を起こしに行くようになったことくらいしか、変化という変化を見つけられない。
私が先に学校に行くことに口出しもしてこないし、学校でもただのクラスメイトとしてしか絡んでいない。
片岡くんはよくわからない。
私にーー…厳密には私の泣き顔に興味があると言ったくせに、結局なにも仕掛けてこないじゃないか。
……つまらない。
普通が1番だし私もそう望んでいるけれど、……なんとなく それを退屈だと思ってしまう自分もいる。
仕事に向かったチカさんの背中を見送りながらそんなことを考える──と。
「考え事でもしてんの?」
早くも朝ご飯を食べ終えた片岡くんが口を開いた。
「べつに、」
「つかデコピン、まじで効いたんだけど」
「…自業自得でしょ」
「責任取ってくれる?」



