「…、サイテ―」

「もっかいしてほしそうな顔してたから」

「そんな顔してない」




───私の朝の日課。




チカさんに片岡くんを起こすように頼まれる。

起こしに行って、布団を引っ張り合う。

仕方なくキスしてあげるけど、毎日ドキドキで死にそうになる。




「ホントに?」

「……、」

「佳都ちゃん、嘘は良くないよ」

「……嘘じゃ、」

「なくない、ね」





​────ああ、朝ご飯、まだ冷めないで。




fin.