「佳都ちゃんになんかしちゃったのかと思うじゃん。まあ、誤解させたのは事実だし反省もしてるけど。まじでさー…、ホントしんどかった」
「…っ、」
「まじで、勝手に離れてかないでよ」
はー…と安堵に近い溜息を吐かれ、頬から手を離した片岡くんは、私の顔を覗き込んで眉を寄せた。
上目遣いが反則って、美女に限ったことじゃなかった。
片岡くんの綺麗な顔にされる上目遣いも、けっこう、やばい。
「佳都ちゃん、…俺、なんか泣きそう」
「、っえ、」
「好きな子に好きって言われんの、想像以上に感動」
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