ぜんぶ、しらないふり。






さっきより格段と強い力で手首をつかまれ、近くにあったトイレの入り口に追いやられる。


2人がかりは無理だ。敵わない。


誰も来ない。
私の助けは誰にも聞こえない。


諦めようかなぁ。もうだめそう。
ここまで粘っただけでもすごいよ私。


めんどうごと嫌いだし、私がちょっと我慢すればいいだけだもん。

片岡くんは私のことなんてもうどうでもいいかもしれないし。


今更なにかを伝えたって響かないかもしれないし。

そうだよ、ね。