ぜんぶ、しらないふり。





早いところ逃げなければ。


3階に繋がる階段は、2階の廊下からは死角になっていて見えない。

にぎわっているとはいえ、何のイベントも開催されていない階に繋がる階段は誰も見には来ないだろう。



この人たちは、多分、廊下の時点で私の後ろに居たのだろう。
きもちわるいことに、完全に目をつけられていたとしか思えない。




一度階段を降りて人気がおおい場所に行くのが賢明だと思うけれど、それはこの目の前に居る2人によって阻まれている。

実際に、一歩下ろうとしたら「お?降りちゃうの?」と言われた。


簡単に戻らせてはくれないみたいだ。



となると上に上るしかないけれど、3階は人気が少ないから危険度はぐんと上がる。


男の人2人の力に私が勝てるわけもない。

捕まったら最後、最悪な展開になって終わりだ。





どうしよう。

すごくやばい……かもしれない。