「受付、暇だしあたし一人でいいからさ」
「メイナ…」
「早く行ってきな。王子の自由時間終わっちゃうよ」
「っ、ありがとう!日野くんも!」
「おー、頑張って」
日野くんとメイナにそう告げて席を立つ。
なにひとつ事情を知らない北村くんとゆりちゃんが驚いたように私を見つめる支援を受けながら、私は駆け出した。
――なんか思ってることがあっても、ちゃんと言わないとわかんねーよ
…うん、そうだね。
たくさんのごめんねと、ありがとうと、ありったけの想いをぜんぶ────きみに伝えなくちゃ。
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