ぜんぶ、しらないふり。






「…メイナ」

「ん」

「…文化祭、一緒に回ろうって誘ってみたり…し、しようかな」




だんだんと声が小さくなりながらそう言うと、メイナは少し驚いたように目を開き、そしてすぐ、「がんばれっ!」と私の背中を叩いた。


文化祭は2日間。もし今日がダメでも明日があるし、なんなら後夜祭もある。

ぜんぶ断られたら……こころが折れるけど。




「本気ね?嘘じゃないね?」

「…女に二言はない」

「言質頂いたわ」



この文化祭の間に、ちゃんときみとの関係にけじめをつけよう。