――特別、
私もそう思っていた。そう思いたかった。
だけどどうしても自信が持てないのだ。
私は片岡くんが好き。
だけどきみはそうじゃないかもしれない。
あのときの事実を確認してそれがもし誤解だったとしても、気持ちを伝えて振られてしまったら 元も子もないじゃないか。
そしたら今度こそ立ち直れない。
一緒に住むのもままならなくて、私はひとり、だれもいない家に帰るしかなくなる。
『どっちみち、早いとこ話はしなよ』
『…がんばる、』
───…って、そうしているうちに文化祭当日になってしまったんだ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…