ぜんぶ、しらないふり。






日野くんが私のことを送ることになったのは、今日片岡くんから急遽お願いしたこと。

家まで送ってもらった後に往復するのは確かに面倒だ。




「全然平気。むしろごめんね、ありがとう」

「いや、こっちこそ」




北村くんとも話す機会は増えたけれど、彼には彼女いる分、2人きりになることは少ない。

比較的 一緒にいる時間が多い分、日野くんとはどんどん打ち解けていった。


日野くんといるのはラク。
私たちの関係は、わかりやすく良好な友達だ。

ドキドキすることも、もやもやすることもない。だから、“ラク”なんだと思う。