ぜんぶ、しらないふり。








───放課後。




「涼風さんは何やるの?」

「血だらけの幼稚園児」

「なにそれ」

「…の、衣装着て受付」

「へぇ。当日 大我と行くね」




夏だということもあり、19時を回っても外はまだ明るい。

自転車通学の北村くんとは校門でわかれ、私は日野くんと肩を並べて歩いていた。




日野くんと北村くんは同じクラスで、コスプレ喫茶をやるらしい。

2人なら何を着ても似合いそうだな…とそんなことを思った。