「佳都、よく似合ってるじゃん。可愛いよ」

「女子高生の可愛いは信用できない」

「あんたも女子高生でしょうが」




文化祭まで1週間を切った、7月某日。


私のクラスは隣のクラスと合同でお化け屋敷をやることに決まっていて、今は衣装合わせをしているところだった。



クラスに特別仲の良い人がいない…というよりそもそも友達と呼べる人がいない私にとっては、隣のクラスにメイナがいたことは本当にありがたいことだった。




私とメイナはお化け屋敷の受付担当に決まっている。


衣装きめの時点では、受付担当は制服のままで良いという話だった。

けれど、『せっかくの文化祭だし雰囲気からせ固めよう』という文化祭実行委員の言葉により、私たちも衣装を着ることになったのだった。