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お母さんが海外に行ってしまう日まで1週間を切った日曜日。
私はメイナを連れ出して、お世話になる家で使う自分専用の生活用品の買い出しをしショッピングモールに来ていた。
「いや、にしても面白すぎる展開だよねぇ。佳都、うちで預かっても良かったのに」
「もっと早く言ってよ…だったらこんなに緊張して残りの1週間過ごすこともなかったのにさぁ」
お母さんの友達と言えど、私は1度もあったことがない人だ。どんな人かもわからないから余計に緊張してしまう。
いっそ早く当日になってほしい。
「しかもなんか、昨日聞かされたんだけどさ」
「ん」
「…同い年の息子がいるらしいんだよね」
昨日聞かされた追加情報。
どうやら、お母さんのお友達さんには息子がいるらしいのだ。
人に特別興味はないけれど、一緒に住むとなれば最低限の情報はお互いに持っていないと不便だと思うし、関わるのも必然になる。
めんどくさいひとじゃないといいな…と、昨日からそんなことばかりを考えてしまう。



