パッと離された手。
首元が開放され、呼吸がしやすくなる。
サー…っと青くなっていく先輩たちの顔。
「まずい」「終わった」 表情だけでそんなこころの声が読み取れる。
「平気?てかスマホあった?」
「え、うん……っていうか片岡くん ホームルームは…」
「ケートちゃん、ぜんぜん戻って来ないから探しに来た」
ぽんぽん、と頭を撫でられる。
それがすごく優しくて、なんだか泣きそうになってしまった。
力が抜け、ぺたりとその場にしゃがみこむ。
片岡くんはそんな私に「もー大丈夫だよ」と言って、依然として青ざめた顔のまま固まって動かない先輩たちに目を向けた。



