ぜんぶ、しらないふり。






「選択肢をあげるよ」

「え、っと」

「生徒会やめるか、ここで痛い目見るか。どっちか選んでいいよ」





――キーンコーンカーンコーン…




ホームルームが始まるチャイムが鳴った。


……ああ、遅刻だ。
いや、遅刻どころかこのままでは一時間目も危ないフラグが出ている。



​───生徒会やめるか、痛い目見るか。


片岡くんたちのファンからみて、爽やか揃いの生徒会のそばに居る特定の女が妬まれるのは ほとんど使命のようなもの。


けれど、その二択を 直接的に関係の無い先輩たちに強いられるのは理解し難いものだ。